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病気で諦めたもの・その先に見える光 [脳脊髄液減少症の再発記録(2019年~)]

2月にゲスト出演させて頂いた「はたらく難病ラボ」のアーカイブが公開されました。
https://www.youtube.com/watch?v=pNr4CxHqEJw
この回は今までの総括回のような感じになっております。
ですので「はたらく難病ラボってどんなもの?」というのを知って頂くには、すごく良い回だと思います。
hatarabo.jpg
はたらく難病ラボでは、毎回参加者の方からリアルな声を聴かせて頂く事が多いのですが
その内容を一部紹介させて頂き、私の率直な感想も語らせて頂いています。

本番では感情は混ぜずに割とサクッとお話しさせて頂いているのですが…
ちょっと深堀させて下さい。

実はこの数回前のイベントで
参加者の方と「あなたは病気になって何を諦めましたか?」というテーマでディスカッションをしました。


その時にある女性の方が
「妊娠と出産を諦めました」と仰ったんですよね。

そして「その代わり、私はいま世界中の子供のお母さんになったような気持でいるんです」とも…。

私はこの言葉を聞いて、言葉に出来ない想いがこみあげて来て
ドストレートに嗚咽がもれそうな状態になっていました。

私も女性として同じものを諦めたからです。

その選択に至るに当たっては、すごく思案したので後悔はしていません。
ただ…この方のように口にすることや、気持ちを昇華させることは出来ていなくて
なるべく考えないようにしていた…というのが正直なところでした。
妊娠・出産って、なんだか、タブー視されている話題のような気もして、誰にも話せなかった。
だから、自分の気持ちと向き合うことから逃げていました。

もちろん、病気があっても、出産して子育てを頑張っている方もたくさんおられます。
そういう方を、素敵だなぁ、すごいなぁと思うし、応援したいなぁとも感じます。
けれど、自分はそういう生き方を諦めたんだという、ある種のうしろめたさがあるのも事実。

経験者から「子供は可愛いよ」「産んだ方が良いよ」と言われると…
ホント、ひどい話なんですが…マウントを取られているような気持ちにまでなっていました。
自覚は薄かったですが、心が荒んでいたんですよね…。ごめんなさい。

ですが、この方は 私が今苦しんでいる状況の先の景色を示して下さいました。

向き合おう。私も、こんな風に昇華して生きていくんだ。 って

そう思う事が出来ました。

実は、こういうお話が人の心を勇気づけるのではないかと…私は思うんです。

病気だけど、こんなに頑張ってます。
病気だけど、こんなことを実現させることができました。
すごいね。素敵だね。感動をありがとう。
…というサクセスストーリー(?)も勿論大切なのですけれど…

病気を経験した人は 何故こうまでも しなやかなのか…? って考えた時
それは、たくさんの挫折や絶望を経験しているからではないかと思うのです。

何を成し得たか?というのは単なる結果に過ぎないのかもしれない。
それよりも
挫折や絶望から何を得て、いまをどんな気持ちで生きていらっしゃるか…。
それがささやかな事だったとしても、誰かにとっては尊い光になるのだと感じます。

このお話を聞く事が出来て本当に感謝しています。

……というわけで、個人ブログにはさらに突っ込んだ感想を記載させて頂きました(笑)
宜しければ、アーカイブもぜひご覧くださいませ。

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