脳脊髄液減少症の私が 台風19号で学んだこと [脳脊髄液減少症の再発記録(2019年~)]
2019年10月12日
台風19号の襲来は 関東を中心に各地で甚大な被害をもたらしました。
私の住む埼玉県でも、河川の氾濫、浸水、
私の家も雨漏りが発生したほか、
そういった「台風襲来後」の被害も もちろん大変だったのですが…
脳脊髄液減少症の当事者としては、今回の台風襲来前、襲来中は…
人生で初めて、避難所での宿泊を経験しました。
今後の為にも 脳脊髄液減少症の方の台風時の心構えを
記しておきたいと思います。
「脳脊髄液減少症の方の台風時の心構え」
①いつでも避難が出来るよう、普段から荷物をまとめておく。
とくに持っていくと安心な物は
*首枕(空気を入れて膨らませるタイプ)
*ヨガマット(コンパクトに折りたためるタイプが1000円ほど
*OS-1(粉末タイプも売っています)
*アイマスク
*耳栓
*骨盤ベルト
*着替え(締め付けのない 楽なもの)
ブラッドパッチ後の方はとくに、首や腰の保護が必須です。
避難所で借りられる毛布一枚では、絶対に足りません。
マットやバスタオル等、コンパクトにして持ち運びできるように
普段から準備をしておきましょう。
②明るいうち、動けるうちに避難所に行く。
健常者なら「レベル4」で避難する事も可能でしょう。
けれど、気圧の変化を身体に受けてしまう脳脊髄液減少症の方は
レベル4の段階では動けない状態になっている可能性もあります。(大袈裟ではなく)
また、レベル4 位になってしまうと 外の雨量も風圧も かなりきついです。
脳脊髄液減少症の方は「レベル3」
③避難所でサポートが必要な場合は、
職員の方に「短く」「簡潔に」伝える。
私が避難所に行った時、
お気持ちは分かりますし、その方にとって、必要な説明だった事も理解できます。
けれどその間、他の避難者は ずっと待つことになりました。
私達ハンディキャップのある者は、
自分の疾患がどういう物で、
「短く、簡潔に伝える」という努力を、
最後に…
そもそも、避難するか否かの判断が難しい…
体調が悪い中で、
ここから先は あくまで私個人の考えになりますが・・・
脳脊の方でしたら、台風襲来の前から 身体が危険レベルを感知していると思います。
そのご自分の感覚に従って準備するのが、一番 納得がいくのではないでしょうか。
私も、19号の時は、数日前から「これはマズイぞ」と。
ですので、「レベル3(高齢者は避難開始。
避難所に移動する。と あらかじめ決めて、実家の両親に宣言していました。
(そうしないと、迷いが生じそうだったので)
避難を決めた理由は四つあります。
理由①
窓ガラスが割れたり、壁が壊れるなどした時に、
理由②
床上浸水してしまった時、今の身体では ベランダで手を振る等の救助要請を行えない可能性がある。
理由③
仮にヘリコプターやボートで救助して頂く事になった時、
理由④
逃げ遅れた時、自分を助けようとした人が、
(それは家族や友人かもしれないし、ご近所の方や、
これらの可能性と、
「避難するべきだ」 と思ったのです。
そして、結果 行動に移して良かったと思っています。
早い段階(レベル3)で避難所(公民館)に行きましたので
その時点では、避難者はまばらでした。
ご高齢の方が多かったように記憶しています。
その方々と一緒に、和室の部屋に入れて頂けたので
身体的なリスクはかなり軽減されました。
いわずもがな 避難所でも良い場所は先に埋まって行きますから…
避難所でご一緒した方々と話していたのですが
今後も、19号レベルの台風襲来はあり得ると思います。
当り前ですが…「自分で自分を守る」
健忘録として、これを残しておきます。
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